カテゴリ:映画( 13 )

小さいおうち

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中島京子の直木賞受賞作の映画化。
ずいぶん前に原作を読んだので映画化は楽しみだった。
(独身で生涯を終えた主人公のタキの手記をもとに戦前の山の手ー昭和10年くらいから第2次大戦までの長い戦争時代ー女中さんを置いていたんだと読んだと読んだ時そう思った。)
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原作では時子奥様の不倫?は一度だけ書かれていたが、映画では何回か板倉の家へ行っている。
タキの初恋だった板倉、丙種合格の彼も戦争末期には招集された。
出征する前の日、板倉に会いに行く時子奥様を止めお手紙を届けるとあずかった封筒はタキが亡くなるまで66年封印されたままだった。
時子奥様のため?そして自分のため?その重みを背負った一生だったのかも。

山田洋次監督作品らしく、家族の優しさ、ぴったりキャスト。
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by ymere | 2014-02-07 18:29 | 映画 | Comments(0)

風立ちぬ

7月20日公開。
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その前から宮崎駿監督や鈴木プロデューサーなど製作に携わった方々の特別番組が組まれて、前評判はすごかった。
監督自身も「自分の作品ではじめて泣いた・・・」など感動の話などが伝わっていた。

20日に公開された宮崎駿監督のアニメーション映画「風立ちぬ」が、20、21の両日で、約74万7400人を動員し、今年日本で公開された映画では最高の興行収入(興収)9億6088万円をあげたことが22日、分かった。
 東宝によると、20、21日とも全国の劇場で満席の状態が続いた。東宝は「中高年層の動員が安定し、今後は夏休み中の親子連れや中高生の来場も期待できる。最終的には興収100億円突破も見えてきた」と話している。(読売新聞7・22)


こうなると見ないわけにはいかない。
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・堀越二郎さんという実在の人物。若き航空機設計技師(零戦の設計をした人物)の飛行機に憧れる幼年期から終戦までの半生である。
映画を見て二郎さんを改めて知ることとなり・・・
大正から昭和にかけての日本の不景気、震災、結核、戦争などと続く生きるのに大変な時代を若者はどう生きたか。
・私は堀辰雄の“風立ちぬ”しか知らなかった。(長野県の結核療養所で婚約者と過ごした日々)
この同時代に生きた2人のモチーフを融合させたフィクション。

宮崎監督自身、空への憧れ、飛行機好きな方らしい。(今までの作品でも空を飛ぶシーンは多い)

堀越二郎&堀辰雄に敬意を込めて「生きねば」というタイトルに感じ入る。

「療養所の老朽化で取り壊す」と言うことをニュースで見たような気がして調べてみた。
富士病棟は1926(大正15)年、病院の前身「富士見高原療養所」の本館として建設された。画家の竹久夢二、作家の横溝正史、童話作家・詩人の岸田衿子(えりこ)らの文化人が入所。堀は昭和初期に婚約者と共に療養生活を送った体験を基に「風立ちぬ」を著した。現在は資料館になっている。

 病棟は木造2階建て延べ1331平方メートル。病院は2010年から施設の改修に着手したが、老朽化した病棟の解体は不可避と判断した。井上憲昭・統括院長は「何とか残したかったが、病院の発展のためにはやむを得ない」と話す。

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by ymere | 2013-07-25 17:37 | 映画 | Comments(0)

舟を編む

2012年本屋大賞第1位、三浦しをん著の同盟小説を読み、いまどき珍しい主人公(馬締光也)やその周りに登場する関係者を勝手に想像していたので、映画ではどうなるのか興味があった。
(キャストは意外にぴったり・・・)
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辞書編集部を定年退職する荒木が第1営業部で探した馬締(入社3年目の院卒・名前もマジメというが「まじめ」があだ名の真面目な男)。
↑ の箱がずらりと並ぶ部屋が辞書を作るにあたって最初にする用例採集(言葉集め)カードを補完するところ。
カタカナ語、造語、新語(流行語)や若者言葉、「ら」抜き言葉など時代に即した言葉をカードに書き、辞書に加えていく。(とにかく気が付いたらメモ書きする)

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(↑ 拡大して見られます)
辞書つくりに最初からかかわっていらした監修者・松本先生(大学の教授職を辞し、辞書編集ひとすじ、弟子もとらず学園からも距離を置いてひたすら“言葉”に身を捧げた一生)は玄武書房の『大渡海』完成を待たず1か月前に亡くなったのは馬締には本当に悔やまれる残念なラストだった。

先生が大学で教えていたころから一緒に辞書づくりに携わり、定年後も編集部に顔を出していた荒木に、亡くなる前先生が遺した手紙。
「・・・(略)荒木君、一つだけ訂正します。君の様な編集者には2度と出会えないと言ったが、あれは間違いだった。君が連れてきたまじめさんのおかげで私は再び辞書に邁進することができたのです。本当によかった。感謝という言葉以上の言葉がないか、あの世があるなら用例採集するつもりです。・・・(略)」

特注の用紙は印刷会社の開発部と技術部が1年前にははじめる。
(注)本によると辞書に使う紙は薄く・軽く・文字の裏写りがなく・手に感じるぬめり感(指に吸い付くようにページがめくれ、紙同士がくっついて複数ページが同時にめくれてしまうことがない)が条件。

辞書つくりは用例採集から始まり、用紙開発、装丁、発売までのたくさんの方の手を経て地道な努力の連携と連続、10年20年かけて制作されているのだということを知る。

文字が小さくて老眼の身には電子辞書やPC頼りにしていて辞書を引くことから遠ざかっていたが、改めて辞書の重みを考えさせられた。
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by ymere | 2013-04-23 16:16 | 映画 | Comments(0)

あなたへ

高倉健が6年ぶりにスクリーンへと前評判。
NHKでもプロフェッショナルとして1時間半と1時間番組を2回放送していた。
孤高の人、無口な人と思われているが映画のためにプライベートは明かさないスタイルで過ごしてきたそうだ。

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晩婚のご夫婦、奥様に先立たれた夫が、彼女の遺言で「生まれ故郷の長崎平戸の海に散骨して欲しい」と言われて、富山から平戸まで車で移動中に先々で一期一会の出会い、奥様とのエピソードの回想、理解しあえていたと思っていたが思いを伝えきれてなかったことに気付く。

富山、飛騨高山、京都、瀬戸内、北九州、門司、長崎平戸の漁港薄香にたどり着くまで風光明媚な1200kmの旅。懐かしい風景が多々あった。
作品の中で言っていた。
旅=帰るところがある。(松尾芭蕉)
放浪=帰るところがない。(種田山頭火)

寡黙な主人公でセリフは少ないので見る側が想像して察するという映画だろうか。

作詞作曲 宮沢賢治の「星めぐりの歌」を奥様(田中裕子→結婚前は刑務所など慰問に来ていた歌手という設定)が歌っていた。
とても良い歌だった。


あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。

東日本大震災チャリティソングになっていることを知った。
※売上げは 配信会社手数料を除き、全額寄付されます。
■回向プロジェクト■
回向とは、自分の善行は自分ではなく知らない誰かを
幸せにするという仏教思想です。
回向の様に知らない誰かを幸せに、そんなきもちが
これからもECHOの様に響いて、ひろがっていきますように。
そんな想いから仙台のPOPTUNEというPARTYが企画し、
東京のアーティストの力でリメイクされた楽曲です。
星空をみあげたときに、この宮沢賢治のすばらしい星空の世界とともに、
なくられた方のことを 想えるように願いをこめて。

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by ymere | 2012-09-12 22:33 | 映画 | Comments(0)

沈まぬ太陽

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山崎豊子著の原作を読んでいたが、あの長編(5巻)をどのように映画化するのか興味があった。
表現したいどの場面も、休憩10分を入れた3時間強の中に収まって素晴らしい。
出演俳優もそれぞれ主演級が揃っている。
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今、経営再建で公的資金云々と何かと話題になっている航空会社がモデル(主人公のモデルもいらしたが、遺族担当係にはなってないらしい)、巨大組織の中での主人公の「不屈の精神」と政界を巻き込んだ「裏側」、航空機事故で「命の尊さ」を問うているのではないでしょうか。
公式サイト
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by ymere | 2009-11-04 16:17 | 映画 | Comments(0)

おくりびと

公式サイト
第32回モントリオール世界映画祭グランプリ受賞、米アカデミー賞最優秀外国語映画賞部門の日本代表作品にも決まり、さらに第17回中国・金鶏百花賞の観客賞で最優秀作品賞・同監督賞・同主演男優賞を受賞した“おくりびと”を見てきた。
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納棺師という仕事があることも知らなかったが、人生の区切り・新たな旅立ちにこんなに丁寧な納棺をしていただけたら、きっとご遺族も満足して送りだすことができるだろう。

舞台は山形県庄内平野。
チェロ奏者だった主人公が楽団の突然の解散で故郷山形(父親は6歳の時に出奔、母親は数年前に亡くなり家だけが残されていた)へ帰る。
そこでの職探しでであった納棺師という仕事。
世間からも妻からもまともな仕事ではないと言われ、妻は実家に帰ってしまうが、悩みながら、だんだん死を理解し、やりがいを感じていく。


最後は顔も忘れていた父親の死の知らせを受け、拒否していたが、周囲や妻の願いを聞き入れて納棺をする。

優雅な送りの所作、流れるチェロの音色、山形の風景が綺麗にマッチして癒され泣かされました。
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by ymere | 2008-09-14 16:49 | 映画 | Comments(0)

山桜

f0092775_1636970.jpg久しぶりに映画を観た。

原作20ページほどのものを映画化するのは難しいのではないかと思ったが、山桜が咲いてから翌年山桜が咲くまでの1年間、綺麗な庄内平野の四季の風景と共に映像にしていた。


f0092775_16524426.jpg豪華なキャストが実にぴったり、俳優の演技力で見せる映画って感じ。

あまり台詞は多くはないけれど東山紀之さんは、侍の弥一郎を演じた凛々しさもすごくいいし、野江さん役の田中麗奈さんも若いお嬢さんなのに控えめで芯の強い役柄がとても良かった。


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野江の母「あなたは少し“回り道”をしていただけですよ」
弥一郎の母「あのことがあってから、訪ねてくる人が一人もいなくなりました。さびしゅうございました。人が訪ねてきたのは、野江さん、あなたがはじめてですよ」

遠回りした“本当の幸せ”・・・映画はそこまで見せず最後は想像にお任せだろうけれど、涙があふれた。

現代と違い、昔の日本人って素敵だなとつくづく思った。


山桜公式サイト
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by ymere | 2008-07-06 16:50 | 映画 | Comments(0)

母べい

優しさも悲しみも抱いて生きて行く
母べいをやっと観た。
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丁度日程が空いていると体調が悪かったり、天気が悪かったりでなかなか行かれなかった。
一言で言うなら老若男女とわず「皆さん是非ご覧になってください!」本当に観て良かったと感じる映画だと思いました。

私の母世代より少し上の世代だと思う“母べえ”を主人公に戦前の日本の家族とその生活、戦争を聖戦と呼ばされて反対する人は罪人として逮捕される時代。
治安維持法によって冬の早朝に“父べえ”が逮捕されてから、3年後の暮に獄死するまでの残された家族の生活とその後第2次世界大戦で犠牲になった、父べえの教え子で家族の協力者だった“山ちゃん”の優しさを描いている。
その時代の暮らしと母親の静かで強くやさしく、周囲の暖かさも加わり、物のない時代だけれど心温まるつながりを感じる映画だった。

現代は物であふれ、洗濯一つ取っても便利になり楽になり、その分時間は出来たが若い母親たちは外へ働きに出て子供との接点が密ではなくなった。子供と目線を合わせる事もすれ違いの生活では疎かになっているのではないだろうか。

丸いちゃぶ台を囲んだ一汁一菜の家族揃った食事風景は今はない。
手抜きの冷凍食品で食卓を飾るより、体の事を考えて旬の材料を使った食事の方が体にも良いだろうし、暖かい食卓が家族の原点ではないだろうか。

近頃食品の偽造や毒入り冷凍食品が問題になっているが、自給率40%をきったという日本そのもの、家族も随分変わってしまった。
現代の“母べえ”様、食洗器や洗濯機で出来た空き時間は子供の話を聞いてあげる、本を読んであげる、抱き締めてあげるなど子供との信頼関係を築く時間に当てていただきたいと映画を観てつくづく感じました。
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by ymere | 2008-02-15 16:59 | 映画 | Comments(0)

それでもボクはやってない

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日本の裁判制度のあり方を問う社会派ドラマ・痴漢冤罪がテーマ
痴漢に間違えられて警察署、検察庁での取調べ、どこへ行っても「ボクはやってない」をまともに聞いてもらえない主人公。認めれば5万円くらいで釈放されるからと最初の当番弁護士に言われる。「ボクはやってない」のだから認めず、検察が起訴し、法廷で争うことに。

ドラマなどでは正義は(無実は)最後は勝つスタイルだが、現実の司法は複雑。
痴漢を容認する気は全くないが、無実の人が検察官や裁判官の面子のために有罪にされるというのは、許されない行為。無実を証明するためでなく、有罪にするための裁判だなんて。
これでは男姓は満員電車に乗れないし、乗る場合はもろ手をあげていなければならない。
言ってもないことを捏造した調書を作る警察官、検察官、弁護士、裁判官の皆様にも是非見て頂きたいし、日本の裁判実情を一般人も知ることができ、観終って長く余韻の残る映画でした。

周防監督は「(平成21年に実施予定の)裁判員制度は司法改革のチャンスだ」と日本の裁判制度が変わることを強く願い、「海外の人に、日本の裁判をどう思うかを伺っていきたい」と。
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by ymere | 2007-02-03 23:14 | 映画 | Comments(0)

マリー・アントワネット

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オーストリア・ハプスブルク家(母は女帝として有名なマリア・テレジア)から14歳で政略結婚(後のルイ16世)、18歳で即位、豪華なヴェルサイユ宮殿に暮らす孤独やお世継ぎ問題、11年目に生まれた王子の夭折、フランス革命、最後は斬首刑になったマリー・アントワネット。
映画はベルサイユ宮殿を脱出するまでを描いている。

馬車でフランスに嫁ぐ場面は現皇后様の結婚式パレードを思い浮かべ、お世継ぎ問題で非難されるときは現皇太子妃を連想した。

実際の宮殿を使用して撮影されたそうですが、贅沢な暮らし、たくさんの美味しそうなお菓子に囲まれても、24時間プライバシーはなくストレスも相当なものと思うと、浪費やギャンブル、恋、仮面舞踏会に走るのもわかるような気がした。(それがゴシップのネタにされた)

テーマカラーは“キャンディ&ケーキ”だそうで、各場面に出てくるスウィーツ、この映画のために作ったという数百着の衣装、靴、宝石、宮殿内部は目の保養。
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by ymere | 2007-01-27 19:34 | 映画 | Comments(0)

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